file_get_contents
(PHP 4 >= 4.3.0, PHP 5, PHP 7)
file_get_contents — ファイルの内容を全て文字列に読み込む
説明
file_get_contents
( string $filename
[, bool $use_include_path
= false
[, resource $context
[, int $offset
= 0
[, int $maxlen
]]]] ) : string|false
この関数は file() と似ていますが、
offset
で指定した場所から開始し
maxlen
バイト分だけ
ファイルの内容を文字列に読み込むという点が異なります。
失敗した場合、file_get_contents() は false
を返します。
file_get_contents()はファイルの内容を文字列に読み込む 方法として好ましいものです。もしOSがサポートしていれば パフォーマンス向上のためにメモリマッピング技術が使用されます。
注意:
空白のような特殊な文字を有する URI をオープンする場合には、 urlencode() でその URI をエンコードする必要があります。
パラメータ
filename
データを読み込みたいファイルの名前。
use_include_path
注意:
定数
FILE_USE_INCLUDE_PATH
を使用して インクルードパス から探すことができます。 この定数を使うことは、強い型付け が有効になっている場合は不可能です。なぜなら、FILE_USE_INCLUDE_PATH
が int だからです。true
を代わりに使いましょう。context
stream_context_create() で作成したコンテキストリソース。 独自のコンテキストを使用する必要がない場合は、このパラメータに
null
を指定します。offset
元のストリーム上で、読み込みを開始するオフセット位置。 負のオフセットは、ストリームの末尾からのオフセットと解釈されます。
リモートファイルに対するシーク (
offset
指定) はサポートしていません。 オフセットが小さい場合はリモートファイルでのシークがうまくいくこともありますが、 これはバッファリングされたストリーム上で動作しているだけのことです。maxlen
読み込むデータの最大バイト数。 デフォルトは、ファイル終端に達するまで読み込みます。 このパラメータは、フィルタが処理した後のストリームに適用されることに注意しましょう。
返り値
読み込んだデータを返します。失敗した場合に false
を返します。
エラー / 例外
filename
が見つからない場合、maxlength
がゼロより小さい場合、あるいはストリーム内での指定した offset
へのシークが失敗した場合に
E_WARNING
レベルのエラーが発生します。
例
例1 とあるウェブサイトのホームページのソースの取得と出力
<?php$homepage = file_get_contents('http://www.example.com/');echo $homepage;?>
例2 include_path の検索
<?php// 厳密な型検査が有効な場合。つまり、declare(strict_types=1) の場合$file = file_get_contents('./people.txt', true);// 厳密な型検査が有効でない場合$file = file_get_contents('./people.txt', FILE_USE_INCLUDE_PATH);?>
例3 ファイルの一部の読み込み
<?php// 21 文字目から 14 文字ぶん読み込みます$section = file_get_contents('./people.txt', FALSE, NULL, 20, 14);var_dump($section);?>
上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。
string(14) "lle Bjori Ro"
例4 ストリームコンテキストの使用
<?php// ストリームを作成します$opts = array( 'http'=>array( 'method'=>"GET", 'header'=>"Accept-language: en\r\n" . "Cookie: foo=bar\r\n" ));$context = stream_context_create($opts);// 上で設定した HTTP ヘッダを使用してファイルをオープンします$file = file_get_contents('http://www.example.com/', false, $context);?>
変更履歴
バージョン | 説明 |
---|---|
7.1.0 | 負の offset をサポートするようになりました。
|
注意
注意:
この関数はバイナリデータに対応しています。
ヒント fopen wrappers が有効の場合、この関数のファイル名として URL を使用することができます。ファイル名の指定方法に関する詳細は fopen() を参照ください。 サポートするプロトコル/ラッパー には、さまざまなラッパーの機能やその使用法、 提供される定義済み変数などの情報がまとめられています。
警告
IIS のような、いくつかの標準に
対応してない Web サーバーは、PHP に警告を発生させるような手順でデータを送信します。
このようなサーバーを使用する場合は、
error_reporting を警告を発生しないレベルまで小さくする必要があります。
PHP では、https://
ラッパーでストリームをオープンする際に
バグがある IIS サーバーソフトウエアを検出することができ、この警告を抑制することができます。
あなたが ssl://
ソケットを作成するために fsockopen() を使用している場合、
自らこの警告を検出し、抑制する必要があります。
参考
- file() - ファイル全体を読み込んで配列に格納する
- fgets() - ファイルポインタから 1 行取得する
- fread() - バイナリセーフなファイルの読み込み
- readfile() - ファイルを出力する
- file_put_contents() - データをファイルに書き込む
- stream_get_contents() - 残りのストリームを文字列に読み込む
- stream_context_create() - ストリームコンテキストを作成する
- $http_response_header