PharData::decompress
(PHP 5 >= 5.3.0, PHP 7, PECL phar >= 2.0.0)
PharData::decompress — Phar アーカイブ全体の圧縮を解除する
説明
PharData::decompress
([ string $extension
] ) : PharData
tar 形式のアーカイブの場合は、 このメソッドはアーカイブ全体の圧縮を解除します。
zip 形式のアーカイブの場合は、このメソッドは失敗して例外が発生します。 gzip で圧縮されたファイルの圧縮を解除するためには zlib 拡張モジュールが、そして bzip2 で圧縮されたファイルの圧縮を解除するためには bzip2 拡張モジュールが有効になっていなければなりません。
さらに、このメソッドは自動的にアーカイブの拡張子を変更し、
.tar
をデフォルトで追加します。
もうひとつの方法として、ファイルの拡張子を
extension
パラメータで指定することもできます。
パラメータ
extension
- 圧縮を解除する場合、デフォルトのファイル拡張子は
.tar
です。 このパラメータを使用すると、別の拡張子を指定することができます。 実行可能なアーカイブのみが、ファイル名に.phar
を含むことができることに注意しましょう。
例
例1 PharData::decompress() の例
<?php$p = new PharData('/path/to/my.tar.gz');$p->decompress(); // これは、/path/to/my.tar を作成します?>
参考
- PharFileInfo::getCompressedSize() - Phar アーカイブ内での実際のファイルの大きさ (圧縮された状態) を返す
- PharFileInfo::isCompressed() - エントリが圧縮されているかどうかを調べる
- PharFileInfo::compress() - 現在の Phar エントリを zlib あるいは bzip2 のいずれかで圧縮する
- PharFileInfo::decompress() - phar 内の現在の Phar エントリの圧縮を解除する
- PharData::compress() - tar/zip アーカイブ全体を Gzip あるいは Bzip2 で圧縮する
- Phar::canCompress() - phar 拡張モジュールが zlib あるいは bzip2 による圧縮をサポートしているかどうかを返す
- Phar::isCompressed() - phar アーカイブ全体が (.tar.gz/tar.bz などで) 圧縮されている場合に Phar::GZ あるいは PHAR::BZ2 を返す
- PharData::compress() - tar/zip アーカイブ全体を Gzip あるいは Bzip2 で圧縮する
- Phar::getSupportedCompression() - サポートする圧縮アルゴリズムの配列を返す
- PharData::compressFiles() - 現在の tar/zip アーカイブ内のすべてのファイルを圧縮する
- PharData::decompressFiles() - 現在の zip アーカイブ内のすべてのファイルの圧縮を解除する