Php/docs/migration55.new-features

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新機能

ジェネレータの追加

ジェネレータが追加されました。 yield キーワードで利用します。 ジェネレータを使えば、シンプルなイテレータを簡単に実装できます。 Iterator インターフェイスを実装したクラスを用意する オーバーヘッドや複雑さを心配する必要はありません。

range() 関数をジェネレータで実装しなおす例を示します (step には正の値しか使えません)。

<?phpfunction xrange($start, $limit, $step = 1) {    for ($i = $start; $i <= $limit; $i += $step) {        yield $i;    }}echo 'Single digit odd numbers: ';/* * 配列を作ったり配列を返したりしていないことに注目しましょう。 * そのぶんメモリの節約になります。 */foreach (xrange(1, 9, 2) as $number) {    echo "$number ";}echo "\n";?>

上の例の出力は以下となります。

Single digit odd numbers: 1 3 5 7 9 

finally キーワードの追加

try-catch ブロックで finally が使えるようになりました。 例外が発生したかどうかに関わらず 必ず実行しないといけないコードをここに書きます。


新しいパスワードハッシュ API

新しいパスワードハッシュ API が用意され、より簡単にパスワードをハッシュしたり管理したりできるようになりました。 PHP の crypt() が使っているのと同じライブラリを利用します。 詳細は password_hash() のドキュメントを参照ください。


foreachlist() に対応

foreachlist() を使って、 ネストした配列を個別の変数に展開できるようになりました。たとえば次のようになります。

<?php$array = [    [1, 2],    [3, 4],];foreach ($array as list($a, $b)) {    echo "A: $a; B: $b\n";}?>

上の例の出力は以下となります。

A: 1; B: 2
A: 3; B: 4

詳細な情報は foreach のマニュアルを参照ください。


empty() が任意の式に対応

変数だけでなく、任意の式を empty() に渡せるようになりました。たとえば次のようになります。

<?phpfunction always_false() {    return false;}if (empty(always_false())) {    echo "This will be printed.\n";}if (empty(true)) {    echo "This will not be printed.\n";}?>

上の例の出力は以下となります。

This will be printed.

array リテラルと string リテラルのデリファレンス

Arraystring をデリファレンスして、 個々の要素や文字に直接アクセスできるようになりました。

<?phpecho 'Array dereferencing: ';echo [1, 2, 3][0];echo "\n";echo 'String dereferencing: ';echo 'PHP'[0];echo "\n";?>

上の例の出力は以下となります。

Array dereferencing: 1
String dereferencing: P

::class によるクラス名の解決

ClassName::class で、 ClassName クラスの完全修飾名を取得できるようになりました。 次の例を参照ください。

<?phpnamespace Name\Space;class ClassName {}echo ClassName::class;echo "\n";?>

上の例の出力は以下となります。

Name\Space\ClassName

OPcache 拡張モジュールの追加

Zend Optimiser+ のオペコードキャッシュ機能が、 OPcache 拡張モジュール としてPHP に追加されました。 OPcache は、PHP のパフォーマンスを向上させるために、 事前にコンパイル済みのスクリプトのバイトコードを共有メモリに格納します。 その結果、PHP がリクエストのたびにスクリプトの読み込みやパースをする必要がなくなります。 OPcache を有効にする方法や使いかたについては インストール のページを参照ください。


=== foreach が非スカラーのキーに対応 ===

foreach が、キーに任意の型を使えるようになりました。 非スカラーのキーは PHP ネイティブの配列では使えませんが、 Iterator::key() は任意の型の値を返せ、 これを適切に処理できるようになりました。


Apache 2.4 ハンドラが Windows に対応

Apache 2.4 ハンドラ SAPI が Windows に対応するようになりました。


GD の改良

GD 拡張モジュールに、さまざまな改良が加えられました。