OpenBSD へのインストール
このセクションでは、PHP を » OpenBSD 5.8 に インストールする場合に固有の注意事項とヒントについて説明します。
バイナリパッケージの使用
OpenBSD に PHP をインストールするには、バイナリパッケージを使用することが もっとも簡単で、また推奨される方法です。 コアパッケージは他のモジュールと分けられており、別個に インストールしたり、削除したりすることができます。OpenBSD の CD や FTP サイトから 必要なファイルを見つけることができます。
インストールに必要なメインのパッケージは php
です。これには基本エンジン (と gettext と iconv) が含まれています。次に、
php-mysql
や
php-imap
のようなモジュールパッケージを
探してください。これらのモジュールを php.ini
上で有効/無効にするには
phpxs コマンドを使用する必要があります。
例1 OpenBSD パッケージインストールの例
# pkg_add php # pkg_add php-fpm # pkg_add php-mysql (install the PEAR libraries) # pkg_add pear Follow the instructions shown with each package! (to remove packages) # pkg_delete php # pkg_delete php-fpm # pkg_delete php-mysql # pkg_delete pear
OpenBSD のバイナリパッケージに関する詳細は、man ページの » packages(7) を 参照してください。
Ports の使用
» ports ツリー を使って PHP のソースを コンパイルすることもできます。ただし、この方法は OpenBSD に詳しいユーザーにのみ 推奨されます。PHP 4 ポートは core, extensions の 2 つのサブディレクトリに 分割されています。extensions ディレクトリはサポートされているすべての PHP モジュールのサブパッケージを生成します。 これらのうちのいずれかのモジュールを生成したくない場合には、 no_* FLAVOR を使用してください。例えば、imap モジュール のビルドをスキップするには FLAVOR を no_imap に セットします。
一般的な問題点
- Apache や Nginx は OpenBSD のデフォルトサーバーではなくなりましたが、ports や packages で簡単に導入できます。新しいデフォルトサーバーの名前は 'httpd' です。
- httpd は、デフォルトインストールでは、 » chroot(2) jail 内で実行されます。 これにより、PHP は、
/var/www
以下のファイルにしか アクセスできないように制限されます。そのため、セッションを使用するには、/var/www/tmp
ディレクトリを作成するか、他のセッションバックエンドを 用いる必要があります。また、データベースのソケットは jail 内に置かれるか、localhost
インターフェイスが listen できるようにする必要があります。 ネットワーク関数を使用する場合は、/etc
内のファイル、たとえば/etc/resolv.conf
や/etc/services
を、/var/www/etc
に移動させる必要があります。 OpenBSD の PEAR パッケージは、適切な chroot 内のディレクトリに自動的にインストールされます。 - OpenBSD 5.7+ においては、» gd 拡張モジュールのパッケージは XFree86 のインストールを必要とします。これは、 post-installation (OpenBSD FAQ#4 を参照ください) で追加できます。
xbase.tgz
ファイルを指定しましょう。
過去のリリース
OpenBSD の過去のリリースは、静的にリンクされた PHP をコンパイルするために FLAVORS システムを使用していました。 この方法でバイナリパッケージを作成することは困難なため、 この方法は現在は使用されていません。 古い安定版の ports ツリーを使用することもできますが、 これらは OpenBSD チームによりサポートされていません。 これに関するコメントがある場合、port の現在の管理者は Anil Madhavapeddy (avsm at openbsd dot org) です。