filter_var
(PHP 5 >= 5.2.0, PHP 7)
filter_var — 指定したフィルタでデータをフィルタリングする
パラメータ
value
フィルタリングする値。値をフィルタリングする前に、 内部的に 文字列への変換 が行われることに注意しましょう。
filter
適用するフィルタの ID。フィルタの型 に、利用できるフィルタの一覧があります。
省略した場合は
FILTER_DEFAULT
を使います。これはFILTER_UNSAFE_RAW
と同等です。 結果的に、デフォルトでは何もフィルタリングをしません。options
オプションあるいはフラグの論理和の連想配列。 オプションを指定可能なフィルタの場合、この配列の "flags" フィールドにフラグを指定します。 "callback" フィルタの場合は、callable 型を渡さなければなりません。 コールバックは、フィルタリングする値を引数として受け取り、 処理後の値を返すようにしなければなりません。
<?php// オプションを許可するフィルタは、このような形式となります$options = array( 'options' => array( 'default' => 3, // フィルタが失敗した場合に返す値 // その他のオプションをここに書きます 'min_range' => 0 ), 'flags' => FILTER_FLAG_ALLOW_OCTAL,);$var = filter_var('0755', FILTER_VALIDATE_INT, $options);// フラグのみを許可するフィルタは、それを直接記述します$var = filter_var('oops', FILTER_VALIDATE_BOOLEAN, FILTER_NULL_ON_FAILURE);// フラグのみを許可するフィルタは、配列として渡すこともできます$var = filter_var('oops', FILTER_VALIDATE_BOOLEAN, array('flags' => FILTER_NULL_ON_FAILURE));// コールバック検証フィルタfunction foo($value){ // 期待する書式: Surname, GivenNames if (strpos($value, ", ") === false) return false; list($surname, $givennames) = explode(", ", $value, 2); $empty = (empty($surname) || empty($givennames)); $notstrings = (!is_string($surname) || !is_string($givennames)); if ($empty || $notstrings) { return false; } else { return $value; }}$var = filter_var('Doe, Jane Sue', FILTER_CALLBACK, array('options' => 'foo'));?>
返り値
フィルタリングされたデータ、あるいは処理に失敗した場合に
false
を返します。
例
例1 filter_var() の例
<?phpvar_dump(filter_var('bob@example.com', FILTER_VALIDATE_EMAIL));var_dump(filter_var('http://example.com', FILTER_VALIDATE_URL, FILTER_FLAG_PATH_REQUIRED));?>
上の例の出力は以下となります。
string(15) "bob@example.com" bool(false)
参考
- filter_var_array() - 複数の変数を受け取り、オプションでそれらをフィルタリングする
- filter_input() - 指定した名前の変数を外部から受け取り、オプションでそれをフィルタリングする
- filter_input_array() - 外部から変数を受け取り、オプションでそれらをフィルタリングする
- フィルタの型